一般歯科general

むし歯治療について

むし歯の仕組みと予防の基本

むし歯の仕組みと予防の基本
お口の中には、常に数百種類もの細菌が存在しています。その中でも特に注意が必要なのが「ミュータンス菌」です。この細菌は、糖質を栄養として酸を生み出す性質をもち、歯の表面を覆うエナメル質を徐々に溶かすことで、むし歯の原因となります。
むし歯の進行を防ぐためには、細菌の活動を抑制し、歯の表面を清潔に保つことが重要です。ご自宅での丁寧な歯磨きはもちろん、歯と歯の間や歯ぐきの境目に潜む歯垢・歯石を取り除くために、定期的な歯科クリーニング(プロフェッショナルケア)を受けることも欠かせません。

できるだけ削らず、早期発見・早期治療を重視

むし歯は、初期の段階であれば痛みなどの自覚症状が少ないため、気づかぬうちに進行してしまうことがあります。当院では、早期発見・早期治療を大切にしており、小さなむし歯であれば最小限の処置で健康な歯質を温存するよう心がけています。

むし歯が進行すると、削る範囲が広がり、詰め物や被せ物といった補綴治療が必要になります。こうした治療を繰り返すことで、歯の強度は徐々に失われ、最終的には抜歯が避けられなくなるケースも少なくありません。

また、補綴物と歯の間には、経年によりごくわずかな隙間が生じることがあります。この隙間から細菌が侵入し、二次むし歯(再発むし歯)を引き起こすリスクもあるため、治療後のメンテナンスも重要です。

患者さまごとに合わせた、歯を守る治療プラン

パーク駅前歯科・矯正歯科クリニックでは、単にむし歯を削って詰めるのではなく、できるだけ歯を長持ちさせることを目的とした治療方針を大切にしています。治療には、耐久性・適合性に優れた補綴材料を選定し、患者さまのライフスタイルやお口の状態に適したプランをご提案いたします。

治療後も良好な状態を維持するためには、日々のセルフケアとともに、定期的な歯科受診によるチェックとクリーニングが不可欠です。

痛みに配慮した、やさしい歯科治療

歯科治療に対して「痛い」「怖い」といったイメージをお持ちの方は少なくありません。特に過去に痛みを伴う治療を経験された方や、痛みに敏感な方にとって、歯科クリニックへの通院は大きな心理的負担となります。パーク駅前歯科・矯正歯科クリニックでは、患者さまの不安を少しでも軽減し、安心して治療を受けていただけるよう、痛みに配慮した取り組みを徹底しております。

当院の4つの工夫

1表面麻酔の使用で「針を刺す瞬間の痛み」を和らげます
注射に対する恐怖心を和らげるため、麻酔の針を刺す前に歯ぐきの表面に専用の麻酔薬(表面麻酔)を塗布しています。これにより針の刺激を感じにくくし、より快適な処置へとつなげます。
2極細の注射針(33ゲージ)で刺入時の刺激を軽減
針の太さは、痛みに大きく影響します。当院では、非常に細い33G(ゲージ)の注射針を採用し、注射時のチクッとした不快感を可能な限り抑えています。
3麻酔薬を人肌に温めてから注入
冷たい麻酔薬を体内に注入すると、痛みや違和感の原因になることがあります。そこで、専用のカートリッジウォーマーを使用し、麻酔薬をあらかじめ人肌程度に温めることで、スムーズで違和感の少ない注入を実現しています。
4コンピューター制御の電動麻酔器でやさしく注入
手動で一気に注入すると、組織に急激な圧がかかり痛みが生じやすくなります。当院では、一定の速度・圧力で麻酔を行える電動麻酔器を導入し、安定した流れでゆっくりと麻酔を効かせることで、不快感をできる限り抑えています。

むし歯の進行と段階別の治療法

むし歯は、発見の早さがその後の治療の負担を大きく左右します。進行度によって適した処置方法は異なり、早期に発見できれば削らずに済む場合もあります。ここでは、むし歯の進行ごとの特徴と治療方法をご紹介します。

1C1:初期むし歯(エナメル質の脱灰)

特徴
歯の表面にあるエナメル質が、細菌の出す酸によって溶け始めた段階。痛みなどの自覚症状はほとんどなく、白く濁ったような変色が見られることがあります。
治療方法
・フッ素塗布による再石灰化の促進
・歯磨き指導によるセルフケアの改善
→ この段階であれば、歯を削らずに自然回復が見込めることもあります。

C1:初期むし歯(エナメル質の脱灰)

2C2:中等度のむし歯(象牙質に到達)

特徴
エナメル質を越えて象牙質に進行すると、黒ずみや穴が現れ、冷たいものや甘いものがしみるようになります。
治療方法
むし歯部分を削り、レジン(白い歯科用樹脂)で詰める
→ 比較的簡単な処置で完了する場合が多く、早期対応が鍵です。

C2:中等度のむし歯(象牙質に到達)

3 C3:重度のむし歯(象牙質の深部まで進行)

特徴
象牙質の奥までむし歯が達し、温かい飲み物や食べ物でもしみるようになります。強い痛みが現れることもあります。
治療方法
・むし歯部分を削り、インレー(詰め物)を装着
材質はセラミックや金属など、適応とご希望に応じて選択
→ 詰め物の精度がむし歯の再発防止に直結するため、精密な処置が求められます。

 C3:重度のむし歯(象牙質の深部まで進行)

4C4:神経に達したむし歯(歯髄炎)

特徴
むし歯が歯髄(神経)まで及ぶと、激しい痛みが生じます。放置すると神経が死に、痛みが一時的に消えても、その後の感染リスクが高まります。
治療方法
・根管治療(神経の除去・消毒・薬剤充填)
根管治療後にクラウン(被せ物)で補綴
→ 適切な根管治療で、抜歯せず歯を残せる可能性があります。

C4:神経に達したむし歯(歯髄炎)

5C5:歯冠崩壊・歯根まで進行したむし歯

特徴
歯の上部(歯冠)がほぼ失われ、根の部分(歯根)のみが残っている状態。見た目の変化だけでなく、口臭や感染症のリスクも高まります。
治療方法
保存可能な場合:根管治療+土台+被せ物
保存が難しい場合:抜歯+ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの補綴治療
→ 抜歯を選択するかどうかは、歯根の状態や周囲の歯とのバランスを慎重に判断してご提案いたします。

C5:歯冠崩壊・歯根まで進行したむし歯

むし歯治療後も油断は禁物 ― 再発リスクと予防のポイント

むし歯治療後も油断は禁物 ― 再発リスクと予防のポイント
「むし歯は一度治せばもう安心」と思われる方も多いかもしれません。しかし実際には、治療済みの歯ほど再発のリスクが高いことをご存知でしょうか?
むし歯治療では、むし歯に侵された部分を削り、レジンや金属、セラミックなどの詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)を装着して補修を行います。けれども、これらの補綴物は天然歯と完全に一体化しているわけではなく、年月の経過や噛み合わせの変化により、補綴物との間にわずかな隙間ができてしまうことがあります。

この隙間にプラーク(歯垢)が溜まると、二次むし歯(再発むし歯)の原因になります。繰り返し同じ歯を治療することで、健康な歯質を削る量が増え、最終的には抜歯を余儀なくされることもあり得ます。

再発を防ぐには「治療後の管理」が重要です。

治療後の歯を長く健康に保つためには、ご自宅での丁寧な歯磨き習慣に加え、定期的な歯科検診とメンテナンスが不可欠です。

定期検診を3~6ヶ月ごとにおすすめしています

当院では、むし歯の再発リスクを最小限に抑えるため、すべての患者さまに3~6ヶ月に一度の定期検診を推奨しています。とくに詰め物・被せ物をした歯は、歯ブラシが届きにくい構造となっており、磨き残しが発生しやすいため注意が必要です。

歯科衛生士によるプロケアで、見えない汚れも徹底除去

歯磨きでは落としきれない汚れや着色、細菌のバイオフィルム(膜状の細菌のかたまり)は、歯科衛生士が行うプロフェッショナルクリーニング(PMTC)で除去することができます。

PMTCでは、専用の器具を使用して歯と歯の間、補綴物の周囲、歯ぐきとの境目などの細部まで丁寧に清掃を行い、むし歯・歯周病の再発リスクを大きく低減することが可能です。

「治して終わり」ではなく、「守り続ける治療」を

当院では、むし歯をただ削って詰めるだけではなく、再発を防ぎ、歯の寿命を延ばすことを目的とした継続的なサポートを大切にしています。

治療後も定期的にご来院いただくことで、初期のむし歯やトラブルを早期に発見し、最小限の処置で健康を維持することが可能です。

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